koutazanmai-H1.jpg

柳原陽一郎 ニューアルバム「小唄三昧」発売中

SWEETS DELI RECORDS ONLINE STORE全国大手CDショップにて発売中です。ONLINE STOREで「小唄三昧」をご購入の方には「小唄三昧マグネットシール」を同封させて頂きます。配信サービスはこちらごらんください。

2016年発表のライブ音源集「らぶ あんど へいと」以来となる新作アルバム「小唄三昧」のリリース!小唄、ブルーグラス、ロックからアメリカンフォークソング、アイルランド民謡まで、柳原陽一郎の幅広い音楽性と世界への鋭くも優しいユニークな視線は健在。お得意の洋楽カバーはウディ・ガスリーの「DEPORTEE」とアイルランド民謡が原曲の「おかえりビッチ」を収録、総勢10名以上のゲストミュージシャンを迎えての13曲収録(CDは2曲の“付録”あり)アルバムです。

【収録曲】
1. 21st Century Complex Blues
2. 歌手はうたうだけ(動画はLinkIconこちら
3. やなちゃんのワカンナイ節
4. 洗脳時代
5. アメリカンポーク
6. DEPORTEE~不法移民の唄
7. エリアマネージャー
8. 生きなっせ(動画はLinkIconこちら
9. 土下座節
10. アラビヤ小唄
11. おかえりビッチ
12. 機関車ポンコツ
13. なさぬ人

【CD限定付録曲】
14. 夢見の夢太郎 
15. 21st Century Complex Blues(Reprise)

SDR-008(SWEETS DELI RECORDS)2,980円+税

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 【柳原陽一郎によるセルフライナーノーツ】

1. 21st Century Complex Blues

話していることは威勢が良かったり、
質問をはぐらかすことにだけは長けていたりする昨今のエラいお方々。
なにゆえそんなリーダーが支持されるのかなと驚く日々。
いたわり、共感の21世紀はどこにいったのかという無念、怒りもあって
一人弾き語りのプロテストフォークバージョンを収録した。
イメージしたのはボブ・ディランの「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」とか
「ラスト・ネバー・スリープス」の頃のニール・ヤングの感じ。
最初は怒りを込めながら熱く歌っていたのだけれど、
なんだか様にならないアジ演説みたいに聞こえたので、現状に落ち着く。
声が明るいので怒っているように聞こえないのは損なのか得なのか・・・


2. 歌手はうたうだけ

義憤にかられたところでしょせん歌手はうたうだけ、たかが人気商売。
今やSNS時代、思ったことを正直に発言したところで
世界は何も変わらず、逆に返り討ちに合う始末。
されど、コツコツ歌い続ければいいこともあるかもよ、
というかすかな希望も信じたい。
たしかに歌えば気持ちがいい、泣いた後には虹も出る、
というわけでこの曲を書いた。実際にライブ旅行の途中、虹が二つ出る
幸運なんかに恵まれたりして、旅の疲れはそれだけで吹き飛ぶこともあるのだ。
曲調をドラムなしでブルーグラス風にしたのは、
チャーリー・ヘイデンのブルーグラスアルバムをよく聞いていたから。


3. やなちゃんのワカンナイ節

2016年正月、両国で添田唖蝉坊の唄を聞いて、
こんな曲を書きたいと思ってすぐ書いた。
その日は遠い昔のわたしのアイドルだったデビッド・ボウイさんも亡くなった日で、
なんだか終わり&始まりの予感の日であった。
当初は唖蝉坊の唄のように32番ぐらい?まで歌詞を書く意気込みだったのだが
やはり力足らず。しかしサウンドは唖蝉坊というよりは、
バタヤンのズンドコ節に近い。佐藤良成くんの書生風バイオリンがいい。


4. 洗脳時代

○○時代なんて言葉をよく使いますが、ネット時代は
洗脳時代なのではないかとの思いをそのまま歌詞にする。
このアルバム収録曲ではおそらく一番最後に作った作品。
これも「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のように
言葉をたたみかけるような歌にしたかったんだけど、
なんだかのどかになっちゃった。
サウンドはトム・ペティというよりはなぜかフリートウッド・マックと
ガレージロックの折衷という感じ。椎谷 求くんのギターソロがお見事。


5. アメリカンポーク

侵略好きの米国やグローバリズムを皮肉りたいと思い、書いた。
大サビの歌詞に「オキナワ」を入れるかどうかで悩む。
キンクスのレイ・デイヴィスみたいに皮肉の効いた明るい曲を書きたい
という願いは常々持っていたのだけれど、その願いが少しは叶ったかな。
2番でサビに進行せず、大サビ?らしきところに進行するところは
エルビス・コステロの曲っぽい不意打ちを狙った。


6. DEPORTEE~不法移民の唄

ウディ・ガスリーのカバー。原題は「追放を命ぜられた人」
不法滞在のメキシコ人が墜落死しても名前さえ新聞に載らない
という原曲の歌詞に共感した。歌詞を訳していた頃、
茨城の農家で働いていた不法滞在者が車で
事故ってそのままどっかへ逃げたなんて話もあった。
昔、ボブ・ディランもローリング・サンダー・レビューでこの曲を
歌っていたので、この時節柄に歌ってみたくなったのかもしれない。
コーラスにはリンダ・ロンシュタットみたいな人を思い描いていたので、
ロックシンガーの久松史奈さんに歌っていただいた。


7. エリアマネージャー

「売上成績をやっと伸ばしたコンビニの近くに、すぐ同じコンビニが新規出店する」
という記事を新聞で読んですぐ作曲。
ところで、昔住んでいた家の近所のコンビニに
どうみてもアルコール依存症の店員がいた。
長い勤務を終えた朝はいつもお店のワンカップ焼酎を飲んじゃって、
道の真ん中でひっくり返って寝ていた。
この曲を歌うとその光景を思い出す。
「たかはし」さん、元気だろうか。


8. 生きなっせ

生きなっせは熊本弁。「生きましょう」の意味。
震災後、熊本でライブをした後にすぐ書いた。
高齢化社会、どうせ生きるなら100まで憎まれようが
とにかく生きましょうという歌。これからの日本では
90歳の恋愛刃傷沙汰もあったりするのだろうなあ、と
思うとゲンナリしてくるのだが、もう明るくいくしかないと。
ドドンパ風なのはとにかく憂さを忘れて踊ってくれということです。
この曲には絶対に三味線とクラリネットを入れたい
と思っていたので、それが実現してうれしい限り。
塩谷博之さんの管楽器の音色にはいつもしびれている。


9. 土下座節

ワカンナイ節の次に出来た曲。
この頃の人たちは土下座する人をただの憂さ晴らしのために
望んでいる気がしたのだ。芸能人の不倫ごときで
なぜそんなにメディアが騒がなければいけないのか、
もっと伝えなければならないことが他にあろうに、という思いもあり。
そんなもやもや気分をあえて民謡風ロックで。
最後は悪乗りで都々逸風に。
外山 明さんのバスドラムを微妙に抜いたドラミングに
身を捩りながら歌っています。


10. アラビヤ小唄

成瀬巳喜男監督の「流れる」という映画のラストで
山田五十鈴が三味線を持って歌うのだが、その歌の
あまりの素晴らしさに感動した。
そのすぐ後、溝口健二監督の「近松物語」を見て、
そのお話にまたまた感動。
こんな情&エロスの濃い日本、もうどこにもねえや、ちっくしょーと
あえて純和風エレジーを書きたいと思ったのだった。
なのになぜかアラビヤ・・・(笑)
こんな曲も作って歌えるようになるのだから、
長生きはするものである。


11. おかえりビッチ

このアルバム収録曲ではもっとも前に歌われていた曲。
ヴァン・モリソンが歌っていたアイルランド民謡をカバー。
めん鶏が鳴くまで愛しあおうよってのはどこかで
聞いたような歌詞なのだが、そんな他愛もない駄歌を歌いたくて
オリジナル歌詞をつけてみた。前作のアルバム「ほんとうの話」が
いわゆるシモネタ抜きのまじめな歌が多かったので、
おそらくその反動で明るい曲をやってみたかったのだと思う。


12. 機関車ポンコツ

なぜか昔の久保田麻琴さんみたいな曲を書きたいと
思い立った。ピアノブギの曲がレパートリーにあると
ツアーでは俄然盛り上がるのではないかという
魂胆もあり。この曲は2日間に渡って、7テイクぐらい録音。
普通は3テイク録音して1テイク目か2テイク目を採用することが
多いのだけれど、そういう点ではかなり異例な曲。
「月が照らすのはおまえに繋がるレールだけ」
って一節は、自分の書いた歌詞の中では相当好きな部類。


13. なさぬ人

アメリカの小唄家族であるカーターファミリー風の曲。
普通のカントリーみたいにはならないのは、若い参加メンバーのおかげ。
昔、とあるレコード会社のおエライさんに
「柳原くんにはカーターファミリーみたいな音楽が似合うよ」って
言われたことを思い出す。
 なにかを成し遂げろとか、立派な人になれとか、
そんな上から目線のかけ声は
とても迷惑だなあという思いが常々あったので、
いざ書き始めてみたらあっという間にできあがった。
マンドリンの井上太郎さんのリズムの間(ま)は、
やはり只者ではないなあと思う。


CDボーナストラック

1. 夢見の夢太郎

錦糸町の河内音頭大会が好きで、音頭を書きたいと思った。
そう思ったところでぜんぜん河内音頭にはなっていないのだが。
けれどこういうどうでもいいB級曲を作らないと生きている気がしない。
最近の日本のポップスは、ためになったり元気づけられたりする
曲ばかりなので、こういう「無駄」な唄を歌わないともう気が済まない(笑)
太鼓の望月太左衛さんによると、この曲のリズムは京都のリズムだそうです。


2. 21st Century Complex Blues(Reprize)

1曲目のリプライズ。このアルバムセッションの最初に録音したのは
このテイクなのですが、味のある演奏なので最後のデザートといたしました。



ライブツアー小唄三昧の旅

2/17  大阪 ムジカジャポニカ
3/8  福岡 箱崎水族館
3/10  長崎 とんさかの森小学校
3/23  仙台 SENDAI KOFFEE CO.
3/24  盛岡 the S
4/6  旭川 アーリータイムズ
4/7  札幌 musica hall cafe
4/12  岡山 城下公会堂
4/13  名古屋 open house
5/25 松山 OWL
5/26 広島 ヲルガン座
・・・つづく


詳細はこちらのページをごらんください。